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「家族」 あれから毎日へウォンはチョンジェの看病に病院へ通っていた。 その間、ミヌとは電話とメールでのやり取りでお互いの状況を連絡しあった。 チョンジェは順調に回復に向かっていた。 ヘウォンが夕方、新しい花束を花瓶に生けて病室に入ると、チョンジェがちょうどまどろみから目を覚ましたところだった。 西日が柔らかく差し込んでいる。 「ヘウォン、毎日ありがとう。仕事の方は大丈夫なのか?」 「大丈夫よ。そんなこと心配しないで。・・・それよりチョンジェ、私、話があるの・・・。」 「何だよ。改まって。」 チョンジェには何の話か分かっていた。 隠し事のできないチョンアから、ミヌとヘウォンが出会ったことを既に聞いていたが、初めて聞く風を装った。 ヘウォンはささやくように話し始めた。 「チョンジェ、私、・・・ミヌさんに会ったの。偶然、文化会館の前で。 前は、心臓の違う私が彼にあってときめかなかったらどうしよう、怖いって、思っていた。 それがね、不思議なことに心臓が、心がときめいたの。 やっと、彼への気持ちを素直に受け入れられたの。 チョンジェ、ありがとう。こんな私をずっと支え続けてくれて。本当にありがとう。」 「そうか。・・・よかったな。これで僕も肩の荷が下りたよ。 わがままで頑固な妹がやっと幸せをつかんだんだからな。 でも、チョンアとへウォン、立て続けに妹が巣立つのは、少し寂しいな。」 「寂しいなんて・・・。私もチョンアも、これからもずっと家族よ。ずっと一緒よ。」 「ああ、とにかくよかった。心から祝福するよ。今度ミヌさんを連れてきてくれよ。」 「ええ。その前に早く良くなって、かっこいいチョンジェに戻ってね。ミヌさんも早く挨拶したいって。」 ヘウォンの清々しい笑顔が眩しい。 チョンジェには、熱くこみ上げるものがあった。 「ヘウォン、また少し眠ってもいいかな?」 「ええ。じゃ、今日は帰るわね。明日また来るから。食後の薬、忘れないでね。」 ヘウォンが母親みたいなことを言う。 チョンジェはなんともいえない家族の暖かさを感じながら、眠りに落ちていった。 つづく・・・ |
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