夏の香りと・・・

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help リーダーに追加 RSS 夏の香り創作ストーリー 9

<<   作成日時 : 2005/11/08 00:20   >>

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「家族」





あれから毎日へウォンはチョンジェの看病に病院へ通っていた。

その間、ミヌとは電話とメールでのやり取りでお互いの状況を連絡しあった。

チョンジェは順調に回復に向かっていた。



ヘウォンが夕方、新しい花束を花瓶に生けて病室に入ると、チョンジェがちょうどまどろみから目を覚ましたところだった。

西日が柔らかく差し込んでいる。

「ヘウォン、毎日ありがとう。仕事の方は大丈夫なのか?」

「大丈夫よ。そんなこと心配しないで。・・・それよりチョンジェ、私、話があるの・・・。」

「何だよ。改まって。」

チョンジェには何の話か分かっていた。

隠し事のできないチョンアから、ミヌとヘウォンが出会ったことを既に聞いていたが、初めて聞く風を装った。

ヘウォンはささやくように話し始めた。

「チョンジェ、私、・・・ミヌさんに会ったの。偶然、文化会館の前で。

前は、心臓の違う私が彼にあってときめかなかったらどうしよう、怖いって、思っていた。

それがね、不思議なことに心臓が、心がときめいたの。

やっと、彼への気持ちを素直に受け入れられたの。

チョンジェ、ありがとう。こんな私をずっと支え続けてくれて。本当にありがとう。」

「そうか。・・・よかったな。これで僕も肩の荷が下りたよ。

わがままで頑固な妹がやっと幸せをつかんだんだからな。

でも、チョンアとへウォン、立て続けに妹が巣立つのは、少し寂しいな。」

「寂しいなんて・・・。私もチョンアも、これからもずっと家族よ。ずっと一緒よ。」

「ああ、とにかくよかった。心から祝福するよ。今度ミヌさんを連れてきてくれよ。」

「ええ。その前に早く良くなって、かっこいいチョンジェに戻ってね。ミヌさんも早く挨拶したいって。」

ヘウォンの清々しい笑顔が眩しい。

チョンジェには、熱くこみ上げるものがあった。

「ヘウォン、また少し眠ってもいいかな?」

「ええ。じゃ、今日は帰るわね。明日また来るから。食後の薬、忘れないでね。」

ヘウォンが母親みたいなことを言う。

チョンジェはなんともいえない家族の暖かさを感じながら、眠りに落ちていった。





つづく・・・

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